海外デジタルマーケティングとは?国内デジタルマーケティングとの違いを解説
2020年6月5日
外国人向けサービスに必須なデジタルマーケティング
海外進出や訪日旅行者向けサービスなど外国人をターゲットとしたサービスの展開をする際、認知や予約・来店・購入につなげるデジタルマーケティングは日本同様必須の施策です。
とはいえ、これまで日本企業や日本消費者をターゲットにビジネスをしてきた方々やデジタルマーケティングを経験したことがない方々が、いざ外国人向けビジネスにチャレンジしようと思ってもどんなやり方をすべきか、何から手をつけて良いのか見当がつかないのが実情でしょう。
今回は海外デジタルマーケティングについて体系的にまとめるとともに、どんなポイントがあるのか順を追って説明をしたいと思います。
海外ビジネスが一歩前に進むように、一緒に内容を押さえていきましょう。
そもそもデジタルマーケティングとは?
デジタルマーケティングと一言に言っても範囲は広く多岐に渡りますが、簡単に表現すると
①消費者が商品やサービスに出会い購入や体験に至るまでの行動を、
②デジタルデータとして計測・分析し、
③結果をもとに必要な人により多く届け、より多くの行動を(より低いコストで)促す活動
と言えるでしょう。
具体的にECサイトを例に考えると、
- ターゲット(ECサイトを利用すると思われる層)を定義し、
- ターゲットが利用する媒体(検索エンジンや各種WEB媒体、SNS、オフライン媒体等)にECサイトの情報を掲載し
- ECサイトに魅力を感じたターゲットをオウンドメディア(WEBサイトやLP、公式SNS等)へ誘導し、
- ターゲットの購入意欲を高めるコンテンツ閲覧やWEB接客ツールを経て、離脱or購入し、
- 離脱したターゲットには再来訪を、購入したターゲットには定期購入切り替えや再購入を促す施策を行い、
- 1〜5のターゲットの行動データを全て計測し、より低いコストでより成果が高まる改善点を模索し、
- トライ&エラーを繰り返してターゲットに対する施策の利益最大化を図る
以上を計画性を持って推進する活動全体が、ECサイトのデジタルマーケティングとなります。いわゆるPDCAサイクルです。
デジタルマーケティングで最も重要な要素とは?
海外ターゲットユーザーでは、デジタルマーケティングで最も重要な要素は何でしょうか?
それはECサイトのデジタルマーケティング例で何度も出てきた「ターゲット」です。
あえてしつこく書いたので分かりましたかね。
デジタルマーケティングは、ターゲットにリーチできる場所を探し、ターゲットがクリックしたくなるメッセージやクリエイティブを考え、ターゲットがコンバージョンしたくなるオウンドメディアを設計し、ターゲットが利用を継続する施策を企画し、時にターゲットを修正します。
ターゲットの行動をコントロールするにはターゲットに対する理解が必要です。
日本人ターゲットのデジタルマーケティングでも大変な労力です。
海外ターゲットでは日本国内のデジタルマーケティングとどう違いが出てくるのか見ていきましょう。
海外デジタルマーケティングの違いとは?
ターゲットが外国人違いを一言で言うと、海外デジタルマーケティングは最も重要な要素「ターゲット」が”外国人”に変わります。
イメージで見ると簡単ですが行うは難しです。
例えば「(日本人の)20代独身OL」はイメージできると思いますが、「20〜30代の台湾既婚OL」はなかなかイメージがつかないのではないでしょうか。
ターゲットに対する理解がないと、デジタルマーケティングはとたんに硬直してしまいます。
具体的に海外デジタルマーケティングを計画立案する立場で考えてみましょう。
計画設計を始めると、、、
- 外国人ターゲットが利用する媒体は?
- 何に興味があるのか?何を検索するのか?
- どんなメッセージやクリエイティブが刺さるのか?
- どんなコンテンツを求めているのか?
- UI/UXのローカルルールは?
など設計段階から「?」が溢れ、
- 物事の判断を決めるポイントはどこか?
- 直帰率・離脱率が高すぎるのはなぜ?
- なぜコンバージョンが1件も発生しない?
などデータ分析の「?」もぞくぞく出てきて、最終的には
- そもそもターゲットはあっているの?
とデジタルマーケティングの起点さえ「?」になってしまうことも多々あります。
これはなかなか大変です。
では海外デジタルマーケティングを開始するには、どうすれば良いのでしょうか?
次回、海外デジタルマーケティングのターゲット設定についてまとめさせていただきます。